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結婚の平等を目指して

The struggle for marriage equality

2008.12.05

 2008年11月4日、アメリカ合衆国大統領選が行われ、バラク・オバマ氏が次期大統領に選出されたことは、みなさまも既にご存知の通りです。この大統領選と同時に、州憲法に対する住民投票が行われ、カリフォルニア州においては"Proposition 8"という、同性婚禁止の州憲法改正案が、僅差で採択されました。

 "Proposition 8(略して"Prop 8")"とは、結婚を男女間に限定するという条項案で、カリフォルニア州では5月に州最高裁で同性婚を認める判決が下されていた(6月17日より施行)ものの、この条項により同性婚は、再び認められなくなったのです。

 この"Proposition 8"に対する反対運動には、ジョージ・タケイさんはもちろん、ブラッド・ピット氏や、スティーヴン・スピルバーグ氏、そして米俳優組合など、ハリウッドで活躍するスターたちも、同性婚を支持。"Prop 8"反対キャンペーンの活動を支援してきました。

 しかし残念なことに今回の住民投票の結果を受けて、今年6月に認められたばかりの同性婚が、再び禁止されることになったのです。

 では既に9月に挙式を挙げられたジョージ・タケイさんと、ブラッド・オルトマンさんの結婚についてはどうなるのか?先日タケイさんから頂いたメールによると、

 私たちの結婚は、有効なままです。"Proposition 8"には、過去に遡っての結婚を取り消す効力はありません。しかしながら将来において結婚を誓い合う若者たちについては、その道も閉ざされてしまったことを心配しています。第二次世界大戦の間、不公平な懲役を生き抜いた私たち日系米国人たちは、常に平等であり続けることが、如何に困難なことであるということを、よく知っています。 私たちはこれから法廷において、結婚の平等の戦いを続けます。

 とありました。そしてここで"Proposition 8"可決を受けて、ジョージ・タケイさんから発表されたコメントを、ご紹介します。

"Proposition 8"に関するジョージ・タケイからの声明

 昨晩、私はアメリカ人であることの誇りに満たされていました。心が浮き立つような、お祝いの一夜でした。バラク・オバマ氏の勝利は、私たちの歴史における奇跡的な瞬間でした。歓喜の夜でしたが、それでもオバマ次期大統領は、国としての我々の前には、長く険しい道のりがあることを指摘しました。そしてカリフォルニアの州民として、私は目の前にある障壁も、心に留めていました。差別的な"Proposition 8"が、可決されようとしていたのです。平等な結婚のための我々の戦いは、敗れ去ろうとしていたのです。ブラッド・オルトマンとの結婚を可能にしてくれた、苦労して勝ち取った「平等」が、ほかの人々にとって今後は叶わなくなってしまうことは、驚くべきことです。昨晩は私にとって、ほろ苦い一夜となりました。

 今は選挙から一夜明けた、水曜日の朝です。バラク・オバマ氏の勝利演説の言葉が、未だに私の胸の中に響き渡っています。なんと素晴らしい夜であったことか。奴隷制度という不名誉な歴史、差別、そして人種紛争に対する闘争の成就でありました。「目の前の道のりは長く、そして坂は険しい」と彼は言いました。ほかのマイノリティ、ゲイ、レズビアン、バイセクシュアル、トランスジェンダーたちの平等を勝ち取る道のりも、また同じでありましょう。挫折、失望、犠牲が待ち構えていることでしょう。バラク・オバマ氏は、常々アメリカの「あらたな約束」について、話してきていました。それはまさに昨晩、彼が大統領に選ばれたことによって、実現しました。平等と正義は、私たち全てのものに与えられることでしょう。私たちが、それを可能にするのです。そう私たちには、それができる。 Yes we can.

2008年11月5日 ジョージ・タケイ

 同性愛についての理解は、この日本においてもまだまだ難しい問題です。ここでその賛否を論じるつもりはありません。しかし私は、自信を持って証言することができます。それはジョージ・タケイさんと、ブラッド・オルトマンさんは、本当に素晴らしいパートナーであるということ。いかなるものであれ、決してお二人の絆を裂くことはできないでしょう。

 遅ればせながらではありますが、改めてお二人の結婚式の詳細レポートを、みなさまにお届け致します。そしていつの日か、全ての人々が平等の名の下に、結婚する自由が認められる日が来ることを、願ってやみません。

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